片頭痛をもっと知ろう!

片頭痛は日本で約800万人の方が持っていると言われ、中には仕事を休んだり、休職に追い込まれる方もおりその経済的損失は日本全体で約3000億円とも言われます。

しかし、私の診療経験では少なくない患者さんが片頭痛とは診断されず、あるいは診断されても適確な治療を受けていません。最近、札幌でも頭痛専門クリニックや頭痛外来を開設する病院も増えてきましたが片頭痛の患者さんの数には立ち行かない状況です。

私の外来でもたまたま別な病気で受診した方の中に、過去に頭痛で受診はしているが片頭痛の診断・治療がされずに10-20年間を経てきた患者さんに遭遇することがあり心が痛みます。

その理由を見てみますと①患者さんが自分の頭痛を片頭痛と思っていず、頭痛の市販薬ですませている(先日ほぼ毎日飲んでいる方がいた)、②脳外科などに受診するも脳MRIなどの検査を実施され「異常なし」と言われるだけで片頭痛の診断、治療がなされていない③一部の医師で閃輝暗点(ギザギザの光が見える)などの前兆が無ければ片頭痛ではない、拍動性の頭痛でなければ片頭痛ではないと誤解し片頭痛の診断・治療に結びついていない、の3点が最も多いと思われます。

(大正製薬ホームページから引用)

片頭痛1

片頭痛には診断基準がありますが、おおよその特徴は①女性に多く、10-20代の若い頃から始まっている②半数で家族(特に母親)も片頭痛を持っていることも少なくない③月経周期と関係していることも多い(約半数)④前兆症状は30%ほどであり、頭痛の性質は片側性の事が多く(60%)、半数は発作の途中から拍動性→持続的な鈍痛に移行する、また吐き気・嘔吐もしばしば伴う⑤頭痛発作が始まり家事や仕事を行うと増悪する(仕事をしていると忘れてしまう緊張型頭痛とは異なる)⑥発作時間は3,4時間から3日間続く、などの特徴があります。

治療は発作の回数が少ない人、また一般的な頭痛薬ですぐ治る方は頓用内服治療で構いません。しかしそれでは効果が思わしくない方は片頭痛の特効薬であるトリプタン製剤を使用します。また頭痛発作が月10回以上、また10回未満でも仕事や家庭生活に支障をきたす方は予防薬の内服治療が薦められます。

片頭痛2

 

注意が必要な事は一般的な頭痛薬もトリプタン製剤も月にそれぞれ15日、10日以上の使用頻度が増すと「薬物乱用性頭痛」と移行し、薬の効果がなくなり悪化していきます。頭痛頻度が多い方は必ず医師と相談してください。

市販の頭痛薬をよく使う人、病院で頭痛薬をよく処方してもらう方は片頭痛の可能性があります。

ぜひ頭痛に詳しい専門医と相談してみてください。かりに脳外科や内科を受診し検査で異常ないと言われても片頭痛かどうか片頭痛ならどのような治療がよいか、よく担当医に尋ねてみることが大切です。 (文責  H)

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